TJ SPECIAL FILE 3
「子どもの世紀」へのプレゼント
子どもたちに“生き生きとした生活(アクティブ・リビング)”を
Active Living

子どものからだと心・連絡会議編著
A5変形判(210×138mm)86頁 並製 本文横組12級
定価1,250円(+税)

世界的な運動生理学者である、ベン・サルチン氏(コペンハーゲン筋肉研究所所長)の講演を収録し話題となった、トレーニング・ジャーナル誌連載「今、なぜ子どもに“生き生きとした生活”が必要なのか?」が本になりました。新たに正木健雄氏(子どものからだと心・連絡会議議長、日本体育大学大学院教授)の講演を加筆・編集し一冊にまとめました。

■著者紹介
ベン・サルチン(Bengt Saltin)
1935年ストックホルム生まれ。1956〜62年ストックホルムのカロリンスカ研究所(KI)医学部。1968〜73年KI第3生理学応用生理学教授、1973年コペンハーゲン大学オーガストクロー研究所Human physiolgy教授、1994年から同前に加えデンマーク国立研究基金によって設立されたコペンハーゲン筋肉研究所所長を兼任。

正木健雄(まさき たけお)
1930年和歌山県新宮市出身。1953年東京大学教育学部体育学科卒。1958年同大学院博士課程修了(体育学専攻)。1961年より日本体育大学勤務。日本体育大学教授を経て、2000年より日本体育大学大学院教授。「日本子どもを守る会」副会長。「子どものからだと心・連絡会議」議長。
主な著書『やる気のおこるからだづくり』、『子どもの体力』など多数。

■目次
序文--ベン・サルチン
はじめに--正木健雄

第1章 今、なぜ子どもたちに“生き生きとした生活”が必要なのか?
ベン・サルチン(コペンハーゲン筋肉研究所所長)
 1最大酸素摂取量の横断的研究からみて
  1.子どものときの運動がおとなになってどのように影響するか

 2最大酸素摂取量の縦断的研究からみて
  1. 運動不足になると有酸素能は?
  2. いかに活動的な生活を続けていくか?

 3心臓循環器系の疾病--死亡の危険度を血圧からみて
  1. 運動不足と生活習慣病との関係
  2. 子どもの高血圧と運動、過体重の問題

 4身体活動を過体重・肥満からみて
  1. 過体重や肥満のタイムリミット
  2. 過体重・肥満が生じる原因
  3. 過体重や肥満のメカニズム

 5人間の最大酸素摂取量の変化からみて
  1. 古代兵士の最大酸素摂取量からみた運動量
  2. 現代人の最大酸素摂取量からみた問題
  3. そして、これからの取り組み


第2章 今、なぜ“Active Living”なのか? --子どものからだと心・連絡会議の20年の歩みから
正木健雄(子どものからだと心・連絡会議議長、日本体育大学大学院教授)
 1「子どものからだと心・連絡会議」の20年の歩み
  1.「快適な生活」を求め続けた40年
  2.子どものからだのマイナスの変化を食い止めるネットワークの構築
  3.「子どものからだと心」について国民的な科学運動の成果

 2『子どものからだと心白書‘98』の資料からわかること
  1. 一般的な疾病・異常
  2. 子どものからだに起きていること
  3. 長期欠席児童・生徒の推移
  4. 視力不良者のデータ
  5. 東京都の視力不良者地図
  6. 血圧調節不良群出現率の加齢的推移
  7. 体温調節機能が低い
  8. 体力診断テストと運動能力テスト
  9. 34年間の全国調査でわかってきたこと
  10. 背筋力
  11. バランス能力
  12. フリッカー値
  13. 大脳前頭葉について


第3章 対談 筋と骨からみて
 1子どものときにどのくらい運動が必要なのか
 2子どもたちにいかに働きかけるか
 3サルチン氏と正木氏へのQ&A--日本での問題点
 4子どもの運動と筋肉量・骨密度の問題

あとがき--正木健雄
※子どものからだと心・連絡会議の紹介

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