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TJ SPECIAL FILE 12

スポーツ現場の
傷害調査

ケガの予防に
つなげるための取り組み


砂川憲彦 著


A5変形判(210×138mm)、約84頁
定価 1000円+税
ISBN 978-4-938335-92-2
2015年11月19日発売予定

スポーツ現場で起きたケガを正確に把握し、分類することが、これからのケガを防ぐための第一歩となる。予防のための取り組みを検証することもできる。傷害調査とは何か、どうやって始めたらよいか、結果をどうまとめるかなど、著者とともに探っていく。本書は、月刊トレーニング・ジャーナルでの連載をもとに、加筆修正したものです。


本書の特徴
・傷害調査とは何かがよくわかる
・過去の調査と項目を合わせるメリットとは
・集計し、まとめ、フィードバックする
・既存のデータと比較する方法
・最終的にはケガの予防につなげたい


目次

まえがき

1 傷害調査がなぜ重要なのか
 傷害予防の第一歩
 世界の基準で
 傷害調査で得た発見
 傷害調査の効果
 競技特性を反映
 現場・研究に活かす

2 傷害調査の項目を検討する
 傷害調査の国際基準
 Injury body part(傷害の部位)
 Type of injury(傷害の種類)
 Cause of injury(傷害の原因)
 Injury severity(重症度)
 オリジナルの項目を考えよう
 先行研究の調査項目・方法を正しく日本語に落とし込む

3 傷害調査には「定義」が必要
 傷害の定義
 再受傷の定義
 慢性障害(オーバーユース)の定義
 接触型損傷と非接触型損傷の定義
 重症度の定義
 傷害の判断・傷害調査の記録者

4 傷害発生率を算出する
 傷害発生率の算出方法
 (1)Athlete-hours
 (2)Athlete-exposures
 (3)Athletes(Number)
 (4)パーセント(%)
 (5)その他の手法
 傷害発生率として算出できる項目の一例
 傷害調査を行ううえで注意すべき点

5 システム開発に向けた取り組み
 開発の背景
 今までの傷害調査に関する問題点
 開発の目的
 開発のポイント
 記録したデータから得られる内容

6 「SIRIUS」の使い方(1)基本設定と、傷害調査の流れ
 基本設定
 (1)アドレスとパスワードの設定
 (2)競技種目を選択する
 (3)選手登録
 (4)自由記入項目の設定
 傷害調査の流れ
 (1)傷害記録
 (2)傷害記録の閲覧と復帰日の入力
 (3)出欠入力
 その他

7 「SIRIUS」の使い方(2)調査結果をどのようにまとめ、伝えるか
 目的に立ち返る、伝える対象を考える
 グラフ化する
 比較対象となるデータを活用する
 詳細な傷害特徴を再検証する
 傷害のリスクを考える
 傷害のリスクを考える
 論文などで発表する場合

事例報告 傷害調査をやってみて──大学アメリカンフットボール部での記録
 鈴田芽生・NPO法人スピッツェンパフォーマンス所属、日体協AT、JATI-ATI

8 選手を守るために調査を傷害予防に結びつける
 傷害予防の基本的な考え方
 傷害のリスクファクターを考える
 内的要因から傷害リスクを検討する
 外的要因から傷害リスクを検討する
 誘発事象を詳細に分析し、傷害リスクを検討する
 傷害調査の重要性を改めて理解する


本書は『月刊トレーニング・ジャーナル』2015年2月号〜9月号に「傷害調査でわかること」として連載されたものを加筆・修正し、再編集したものである。


■お知らせ

傷害調査を補助するさまざまなツールが出ております。すべてを把握できているわけではありませんが、ご紹介いたします。なお、内容や使い方の説明についてはリンク先をご覧ください。

・シリウス
http://www.bookhousehd.com/sirius.html

・ONE TAP SPORTS
https://www.one-tap.jp/top

・アスリートストーリーズ
https://athletestories.jp/

・Simtrak Envision(シムトラックエンビジョン)
https://www.simtrakenvision.com

・クライムDB
http://www.climbfactory.com/solution/