| 
|  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
 | 
| Sportsmedicine No.82 July, 2006 月刊スポーツメディスン 7月号 通巻82号
 
 A4変型判 52頁 中綴じ
 定価1,100円(1,000円+税)クリアランスセール特価550円(500円+税)[品切れ]年間購読料11,000円(10,000円+税)
 
 ■特集 足の話足のトラブル、トレーニング、ケア、靴選び
 二足歩行をするヒトは、それゆえ多くのトラブルを抱えることになった。今月の特集では、そのヒトの「足」に着目、足の研究で知られる野田氏、整形外科医で足の障害に取り組んできた大久保医師、医療機関で運動指導に携わる元橋氏、戸塚氏、シューフィッターである三宅氏に、足はどうなっているか、どういうトラブルがあるか、トレーニングやケア、靴選びについて取材した。
 野田雄二、大久保衞、元橋智彦、戸塚喜行、三宅秀敏
 
 
 ■連載その他
 Topic Scanning
 新しい流れを読む
 高齢者指導の際の内科的問題とその対策——ヘルスフィットネスジャパン2006より
 
 Sportsmedicine Now
 取材レポート:これからのスポーツ医療
 多くの選択肢を提供するクリニック——浦和整形外科
 
 Sports Science Essay
 「間」の考察から運動そのものへ——ドイツの運動科学理論とともに
 ソビエト条件反射学説とコオーディネーション理論
 荒木秀夫
 
 Therapeutic Exercise
 運動療法のポイントと実際—整形外科診療所からの発信
 動作のモデル(前編)
 多久泰夫・多久範子
 
 Exercise File
 File 1  機能改善エクササイズ
 下肢のほぐし体操①
 尾陰由美子
 
 File 2 快適な動きが脳を鍛える——忙しい人のためのフェルデンクライスメソッド
 脳を鍛えるからだのレッスン——職場や家庭の椅子に座って②
 フランク・ワイルドマン博士 訳:藤井里佳
 
 File 3 介護予防に役立つ機能改善エクササイズ
 お団子ボールで上肢の機能をアップしよう
 石井千恵
 
 Watch and Write!
 スポーツの「芯」
 トイレの話
 山田ゆかり
 
 
 特集 足の話
 足は、二足歩行のヒトにとって、地球との接点である。大きな頭とからだを2つの足で支えている。足の裏には体重のすべてがかかっている。しかも、そこからヒトはさまざまな動きをする。それがゆえに多くの問題が足に起こる。
 ヒトの足はどうなっているのか。どういう問題があるのか。それをどういうトレーニングやケアで守っていけばよいのか。靴はどうすればよいのか。
 今月の特集は、こういう観点で取材を進めた。
 まず、土踏まずの研究や「はだし教育」の提唱で知られる野田先生(P.6)には、ヒトとその他動物との足の機能の違いに始まり、土踏まずの役割や裸足の効果、足と脳の関係と、足にまつわる幅広い話を抱負なデータを基に紹介していただいた。“足の裏はヒトのもう1つの眼”と野田先生は言うが、靴を履いた生活が当たり前となった生活をしているがゆえに、多くのことに気づかされる。以下の特集を読み進めるうえで、ぜひとも押えておいてほしい内容である。
 大久保先生(P.11)には、本誌の足底板の特集(No.17)、腰痛の運動療法(No.38)でも登場していただいたが、今回は足のトラブルについて聞いた。アスリートと一般中高年とに分け、さまざまな障害や靴の問題について解説していただいた。日常注意が必要なことが多い。
 大久保先生が診療に携わっているダイナミッックスポーツ医学研究所の元橋氏(P.16)には、同研究所で実施されている足・足趾のエクササイズについて実際に示しながら説明していただいた。こういうエクササイズを日々行っていると確かに機能の低下は防げるだろう。
 ケアステーションの戸塚氏(P.19)には、多くの人が経験する筋痙攣への対応を始め、ケアとコンディショニングの仕方について聞いた。これもエクササイズ同様、日々実践すると良好に保てそうである。
 三宅氏(P.21)には、上級シューフィッターらしい靴の専門家としての靴選びについて聞いた。多くの人が知らない靴事情がわかり、驚かされる。もっと靴と足に関心を持たねばならないとつくづく思わせられる。
 
 連載その他
 これからのスポーツ医療(P.26)は、埼玉県浦和市にある浦和整形外科を取材した。院長の四維氏は九州で活動してきた一般整形外科医、麻酔科医であるが、スポーツの盛んな浦和市での勤務をきっかけに昨年11月開業、漢方やサプリメントを扱うなど多くの選択肢をスポーツ選手に提供している。経営的に難しい面もあるとのことだが、選手の不安を取り除くことに尽力しているクリニックである。
 荒木先生の連載(P.29)では、コオーディネーション理論にソビエト条件反射学説がどう関連しているかを言及している。ロシアの生理学者であり運動学者であるベルンシュタインの思想にどう影響しているのか。コオーディネーション理論誕生の背景を探った内容である。
 多久泰夫・範子先生の連載(P.33)は、動作のモデルについて。両先生はプライベートな運動療法をクライアントに施し、そこで得られたデータをボール体操やアレクサンダー・テクニークなどと照合・分析している。そうして得られた動作の考え方・解釈モデルを提示している。今回はその前編。
 エクササイズファイルでは、尾陰さんの連載(P.40)は下肢のほぐし体操を、ワイルドマン博士の連載(P.43)では職場や家庭の椅子に座ってできるレッスンの続きを、石井さんの連載(P.46)ではお団子ボールを用いた上肢の機能をアップするエクササイズを紹介していただいた。いずれも対象の身体的特徴や目的に合わせて活用できので、ご参照いただいたい。
 山田さんのスポーツの「芯」(P.51)は、授業を持つ早稲田大学での学生とのやり取りを紹介している。そのテーマはトイレの話。公共施設のトイレの使い方から、スポーツで培われる精神との関連について学生とともに考察を重ねている。スポーツの意義について改めて考えさせられる。
 
 
 | 
 |  |