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『テーパリング&ピーキング』サンプル

(下は原著、amazonへのリンクとなっております)

Tapering and Peaking

・こちらの雑誌および書籍もぜひご覧ください。

月刊トレーニング・ジャーナル2016年10月号 特集/コンディショニングの工夫
月刊トレーニング・ジャーナル2017年4月号 特集/テーパリングとピーキング
月刊トレーニング・ジャーナル2017年4月号 特集/トレーニング負荷の設定

月刊スポーツメディスン No.167 特集/戦略的リカバリー

テーパリング&
ピーキング

最適なパフォーマンスのために

Tapering and Peaking
for Optimal Performance

著:Iñigo Mujika, PhD
総監修:水村(久埜)真由美
監修:彦井浩孝、寺本寧則

試合でのパフォーマンスを最大限に引き出すために──テーパリングとは、試合前に行われる計画的なトレーニング量の低減のことである。本書の前半では、頻度を減らすのか強度を下げるのか、期間はどれくらいかといったことを科学的研究から明らかにしようとする。後半では、テーパリング&ピーキングの具体例として、個人種目からチーム競技まで、一流コーチおよび選手の経験がまとめられている。

B5判、約220頁、定価 3,000円+税
ISBN 978-4-909011-05-3、2017年9月29日発売

本書の特徴
・テーパリングの概念や目的、モデルの説明
・生理学的、内分泌的、免疫的な変化
・トレーニングの強度や量、頻度をどのように減らすか
・「一目でわかる」の欄で、わかりやすく解説
・一流コーチおよび選手のテーパリング例も


目次
第1部 テーパリングの科学的基礎

 第1章 テーパリングの基本
 第2章 テーパリングと関連した呼吸循環系および代謝の変化
 第3章 テーパリングに伴う生化学的、内分泌的、神経筋的、免疫学的変化
 第4章 テーパリングと関連した心理学的な変化

第2部 テーパリングと競技パフォーマンス

 第5章 トレーニング負荷の低減
 第6章 パフォーマンス改善のためのテーパリングをデザインする
 第7章 数理的モデル化からの洞察
 第8章 チームスポーツのテーパリングの独特な側面

第3部 一流の競技におけるテーパリングとピーキングの形

 第9章 持久的個人競技のためのテーパリング
 第10章 スプリントおよびパワー種目のためのテーパリング
 第11章 精度が求められるスポーツのためのテーパリング
 第12章 チーム競技のためのテーパリング

用語集
参考文献
索引
著者紹介・監修者


なお、参考として、第8章以降で取り上げられている競技としては、サッカー、水泳、マラソン、トライアスロン、スプリント(100m走)、自転車スプリント(キロ)、体操、アーチェリー、ゴルフ、フィールドホッケー、ラグビー、水球がある。


正誤表

・第2章、28ページ右段、「エネルギー基質供給と利用」、1行目
(誤)テーパリングが呼吸商に、
(正)テーパリングが呼吸交換比に、

この修正にあわせて、この段落における「呼吸商」を「呼吸交換比」へと、また用語集(191ページ)および索引欄も同様に修正いたします。


著者および監修者プロフィールより抜粋

Iñigo Mujika, PhD (イニゴ・ムジカ)

 Iñigo Mujika, PhDは、USP Arabaスポーツクリニック(バスク自治州Vitoria-Gasteiz)のスポーツ生理学者であり、バスク大学医学ondology学部の准教授である。以前、MujikaはスペインのプロフットボールチームのAC Bilbao(バスク)の研究開発部門長でもあった。研究者として、またスポーツ科学実践者として、コーチとして、Mujikaは最適なテーパリングのためのテーパリング&ピーキングにおける専門家として最もリスペクトされる一人として広く知られている。
 1992年より、Mujikaはスポーツパフォーマンスのためのテーパリング&ピーキングの研究に打ち込んできた。20を超えるピアレビューのある科学的論文のほか、6つの書籍の執筆・分担執筆を行い、ほかにもテーパリングについて執筆している。また、世界中のテーパリングに関するカンファレンスやセミナーで、70近くの講演を行った。
 スポーツ生理学者として、Mujikaは個人およびチーム競技の一流選手やコーチらとともに働いてきた。2003〜2004年、Mujikaはオーストラリアスポーツ科学センター(AIS)のシニア生理学者であった。2005年、Mujikaはプロのロード自転車チーム、Euskaltel Euskadiの生理学者およびトレーナーとして働いた。彼はまた世界クラスのトライアスロンのコーチであり、オリンピアンのAinhoa Muruaに2004年アテネ大会および2008年北京大会まで、また同じくオリンピアンのEneko Llanosには2004年アテネ大会までコーチを務めた。
 MujikaはACSM(American College of Sports Medicine)の会員であり、またInternational Journal of Sports Physiology and Performanceのアソシエイトエディターである。筋エクササイズの生物学においてSaint-Etienne大学(フランス)で博士号を取得(1995年)。2つ目の博士号(身体活動とスポーツ科学)をバスク大学で優秀博士号表彰の受賞とともに取得した(1999年)。彼はトライアスリートとの仕事において2つ受賞している。すなわち、スペイントライアスロン連盟より女性アスリートのベストコーチ賞(2006年)、バスクスポーツ協会よりハイパフォーマンスバスクスポーツ賞(2007年)である。
 4カ国語(バスク、英語、フランス語、スペイン語)を流暢に用いることができ、これまでにカリフォルニア、フランス、南アフリカ、オーストラリアに住んでいたことがある。現在はバスクに在住。サーフィンや自転車、水泳、ストレングストレーニング、ハイキングのほか、映画や旅行を楽しんでいる。


総監修

水村(久埜)真由美(みずむら・くの・まゆみ)

1965年生まれ。愛知県出身、東京育ち。お茶の水女子大学で舞踏教育を学び、東京大学大学院教育学研究科で体育学、スポーツ科学、身体教育学を学ぶ。6歳よりクラシックバレエを始める。さまざまな運動指導(エアロビックダンス、トレーニング、リズム体操、ウォーキング、ストレッチング、アクアビクス、ボディシェイプ、テニス、スキー、ダンス)を大学や社会体育の現場で行っている。お茶の水女子大学基幹研究院教授。博士(教育学)。専門は身体運動科学(運動生理学、バイオメカニクス)。著書に『ダンサーなら知っておきたいからだのこと』(大修館書店)ほか。


監修

彦井浩孝(ひこい・ひろたか)

1965年京都市生まれ。オレゴン州立大学大学院健康人間科学学部博士課程修了。博士(Ph.D)。専門は運動科学(運動生理学、運動栄養学)。横浜市病院協会看護専門学校非常勤講師。NPO法人チャレンジ・アスリート・ファンデーション理事長。ヘルスフィットネス&スポーツニュートリションコーチとして、ランナーやトライアスリートを指導。トライアスロン歴30年、アイアンマントライアスロン42回完走(アイアンマンハワイ世界選手権11回出場)。著書に『アイアンマンのつくりかた。』、連載誌に「トライアスロンルミナ」など。


寺本寧則(てらもと・やすのり)

1975年東京生まれ、東京育ち。中学校・高校と陸上競技を始める一方でランニング障害も多く、障害予防を始めとしたトレーナーの存在を知り国際武道大学へ入学。選手を継続しながら障害予防や競技力向上を研究するために必要なプロセスを学ぶため国際武道大学院へ進学。その後、ワコール女子陸上競技部、玉川大学陸上競技部女子駅伝チーム、プロトライアスロンチームケンズでトレーナーなどを務め、日本記録やオリンピックトライアスロン入賞などに貢献する。現在はCreative Runningを立ち上げ、多数のチームや個人を対象として傷害予防や競技力向上に力を注いでいる。Creative Running 代表。