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No.1〜152

DVD版 月刊スポーツメディスン
特集パック No.28-137


*注1
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Sportsmedicine No.153, 2013
月刊スポ-ツメディスン 2013年8月号 通巻153号

A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,000円(+税) クリアランスセール特価550円(500円+税)[品切れ]
年間購読料11,000円(10,000円+税)


■特集 体幹深部筋と腰痛
──体幹トレーニングのキーポイント

先ごろ、『一生痛まない強い腰をつくる』『体が生まれ変わる「ローカル筋」トレーニング』という本を出版した金岡恒治先生(後者は共著)に、体幹深部筋が果たす役割と腰痛との関係を聞いた。成田崇矢先生には、飛込競技ゆえの衝撃と水圧に耐えるために、体幹深部筋+グローバル筋、両者強化の必要性について、共著者である小泉圭介先生には、実際の体幹深部筋トレーニングについて考え方と方法を詳細に聞いた。ロンドンオリンピック競泳で11個のメダル獲得という快挙の土台を支えたトレーニングでもある。最後に武良 誠コーチに、ボート競技における腰痛と体幹トレーニングについて語っていただいた。ぜひ参考にしていただきたい内容である。

1 腰痛と体幹深部筋機能――「強い腰」をつくるという発想と方法
金岡恒治・早稲田大学スポーツ科学学術院 教授、日本水泳連盟理事・医事委員長、整形外科医師・脊椎脊髄外科指導医

2 飛込における体幹深部筋+アウターマッスルのエクササイズ──スタビライザーでもありモビライザーでもある体幹深部筋(多裂筋)
成田崇矢・富士修紅学院 健康科学大学、健康科学部理学療法学科、理学療法士、JASA-AT

3 競泳日本代表トレーナーによる体幹深部筋エクササイズ実践編
小泉圭介・理学療法士、日本スポーツ振興センターマルチサポート事業競泳専任メディカルスタッフ、競泳日本代表トレーナー

4 ボート競技における腰痛と体幹の関係
武良 誠・公益社団法人 日本ボート協会ナショナルチームコーチ(女子担当)、U-23担当コーチ、岐阜経済大学コーチ

特集頁例  msm153.pdf *注1


Sports and Medicine
スポーツと医療の現場から考える
スポーツと医療の現場から考える再建手術と再生医療
河崎賢三・スポーツ整形外科医、桐蔭横浜大学 スポーツ健康政策学部 教授

Report from Europe
After2012オリンピック・パラリンピックから見える風景
ラフバラ大学のスポーツ戦略 Vol.2──英国No.1のアスリートサポート体制を支えるSDC
久木留 毅・専修大学教授(文学部/スポーツ研究所)/JSCラフバラ大学政策情報研究拠点センター長

Seminar Report
・理学療法臨床の最前線──フラットぷらっと2013
・フォーラム「きらめくオリンピック・パラリンピックを目指して」
・第2回アスレティックトレーナー学会学術集会──2日間にわたり国際武道大学で開催

Sports & Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
プロスポーツ選手、スポーツトレーナーの労働法上の権利を考える
西浦善彦・スポーツ法政策研究会、佐藤・西浦法律事務所、弁護士

Essay on the Picture
私の“一枚の絵”
宝剣岳東稜──高年齢者が山を去るとき
飛松好子・国立障害者リハビリテーションセンター病院 副院長

Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」──身体の異常判断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状を改善しよう 34
ランナーに起こりやすい傷害への対応(16)──前頸骨筋腱鞘炎および前脛骨筋炎
朝日山一男・帝京大学医療技術学部准教授、鍼灸マッサージ師、日本体育協会公認AT、健康運動指導士、健康運動実践指導者

Physical Essay
からだのエッセイ「身体の森」
変化
山田ゆかり・スポーツライター、早稲田大学非常勤講師、一般社団法人飛騨シューレ代表理事


 金岡恒治先生(P.2)の著書『一生痛まない強い腰をつくる』を送っていただいた。読んでみると、これまでの腰痛に関する本とは違う感じがした。「85%は原因不明」とされる非特異的腰痛だが、「原因不明」なら対応の仕方がないと思うものの、そうではない。痛みが生じるしくみなどの基礎的研究では日本は世界をリードしているという。それなら、対応の仕方はある。同書では、腰痛とは何か、自分の腰痛はどこがどうなって痛いのかを知ることから始まる。そして、実際の方法は、「体幹深部筋」のエクササイズ、ドローインとハンドニー、サイドブリッジ、そしてエルボートウ。私事ながら、長年脊柱管狭窄症で悩んでいる。早速、朝晩実施することにした。2週間もするとかなり痛みやしびれが軽減してきた。これはと思い、金岡先生に取材することにした。金岡先生の話は、腰痛の診断と治療に関し、現在の医療状況がよくわかる内容だった。スポーツ医学は21世紀の重要な一分野になるだろうと考えているが、それを改めて思った取材だった。
 その同じ場に以前136号の特集で取材させていただいた成田崇矢先生(P.9)にも来ていただき、飛込競技における腰痛とその対策としての体幹エクササイズについて解説していただいた。飛込は入水時に大きな衝撃がある。腰を痛めないようにするには、体幹深部筋のみならず浅層にあるグローバル筋も同時に働かせなければならない。そのエクササイズも当然負荷が高くなる。しかし、このエクササイズで腰痛は激減している。
 金岡先生とともに『体が生まれ変わる「ローカル筋」トレーニング』という本を書かれた小泉圭介先生(P.14)もロンドンオリンピック水泳日本代表チームを担当するトレーナーで金岡先生と一緒に体幹トレーニングに取り組んでこられた。体幹深部筋を「鍛える」というより「使える」ようにすることが眼目という。ロンドンでの11個のメダルを支えたエクササイズである。
 最後に、ボートの武良誠コーチ(P.29)にボートと腰痛をテーマに体幹トレーニングについて聞いた。左下欄「取材こぼれ話」にも記したが、漕ぐフォームの変更と体幹トレーニングが腰痛を少なくすることにつながった。腰痛は選手生命に関わる。ぜひ参考にしていただきたい。(清家)


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