月刊トレーニング・ジャーナル 2006年5月号
月刊トレーニング・ジャーナル
2006年5月号(通巻319号)
特集/足で勝つ
——足・足首のケアとトレーニング
足・足首は体重を支え、力を地面や水に伝える重要な部分であると同時にトラブルを起こしやすい部分でもある。今月の特集では、足・足首のケアやトレーニングに焦点を当ててさまざまなフィールドの方々に取材した。整形外科医の方にスポーツ現場で多く見受けられる足関節周囲の傷害について足の解剖学を通して解説していただき、スポーツ工学の観点からは、ランニングシューズなどの開発を通して、自分に合った靴とはどういうものなのかを論じた。現場からは、剣道と水泳における足・足首の役割と使い方を取り上げ、足関節周りのケガに対するリハビリテーションやケアについては理学療法士の方に説明していただいた。
1. 捻挫以外の足関節の痛みの原因
田渕健一・田渕整形外科クリニック院長
2. 自分の足を正しく知って、自分に合った靴を選ぶ
持丸正明・独立行政法人産業技術総合研究所デジタルヒューマン研究センター副センター長
河内まき子・同主任研究員
3. 剣道における足の感覚
鍋山隆弘・筑波大学講師
4. 勝負を決める「足の柔軟性」
神田忠彦・山梨学院大学水泳部監督
■水泳選手にとって「足」「足首」が果たす役割とは?
岸邦彦氏(YGアスレティック&コンディショニングセンター)
5. 足、足関節のトラブルに対するケア
加藤知生・日立戸塚総合病院理学療法士、柔道整復師
連載など
連載「心拍数を使いこなす」では、実際に心拍数の測定を指導に取り入れて成果を上げられている上田誠仁氏(山梨学院大学陸上競技部監督)と杉田正明氏(三重大学教育学部)に心拍数データを取り始めてわかったチームづくりや選手の育成について伺った。
信頼関係に密接な関わりがあるコミュニケーションの質を高めるためにはどうすればよいか。連載「チームビルディング—個を活かすための組織づくり」では、コミュニケーションを高めるためのトレーニングであるブラインドウォークというプログラムについて解説する。
新連載「技術向上のためのグレーディングシステム」では、井上恵三氏に初心者から超上級者までが動作、技術を1つ1つ積み上げて上達する方法であるグレーディングシステムを展開していただく。では、グレーディングシステムとはいったい何か? 新たなコーチングが発見できるに違いない。
水泳・プールの利用法 2
アクアティックエクササイズの概念とその有効性
宮地正典・ (株)タラソシステムジャパン主席研究員、富山大学医学部保健医学講座博士課程
心拍数を使いこなす 7
対談 心拍数を使った指導の実際
[前編]―― 山梨学院大学陸上競技部
杉田正明・三重大学教育学部
上田誠仁・山梨学院大学陸上競技部監督
メンタルトレーニング——何がどのように役立つか 4
「スポーツメンタルトレーニング指導士」の活動
―― さらなる活動の促進と相互連携に向けて
大場ゆかり・早稲田大学人間科学学術院、スポーツメンタルトレーニング指導士会本部幹事・理事
KEY WORD
プルキンエ細胞 Purkinje cell
―― 運動の器用、不器用を決めるもの
柳原 大・東京大学大学院総合文化研究科生命環境科学系助教授(身体運動科学研究室)
チームビルディング——個を活かすための組織づくり 4
コミュニケーション
福富信也・東京ヴェルディ1969サッカースクール小山支部コーチ
スポーツトレーニングの誤解を解く——科学的に、かつわかりやすく面白く 13
スポーツに「筋力」は不要なのか(その 4):
「筋力と動き」:使える筋肉づくりの勘違い
谷本道哉・国立健康・栄養研究所特別研究員
新連載 技術向上のためのグレーディングシステム 1
グレーディングシステムとはなにか
井上恵三・井上恵三スキー学校校長
クラブで指導する 18
「動機」を生み出しそれぞれの目標達成へ向けた指導
相模原フィギュアスケーティングクラブ 新城恵美
シーズンを戦い抜くためのコンディションづくり 2
トレーニング計画の重要性 Part2
菅野 淳・ジュビロ磐田フィジカルコーチ
マトヴェーエフ博士は語る 12
マトヴェーエフ理論の批判②
魚住廣信・平成スポーツトレーナー専門学校校長、Ph.D
“スポーツ学”基礎の基礎 2
解剖学
坂井建雄・順天堂大学医学部教授
Message to Sports/日本プロ野球界OBたちのこれからの役割 菅谷 齊 社団法人全国野球振興会・日本プロ野球OBクラブ事務局長
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