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Sportsmedicine No.141, 2012
月刊スポーツメディスン 6月号
A4変型判 52頁 中綴じ 定価1,100円(1,000円+税) クリアランスセール特価500円+税
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運動器超音波解剖
――コメディカルが動画で診る時代へ
Sportsmedicine No.141, 2011
月刊スポーツメディスン 2012年6月号 通巻141号
超音波画像診断は日本の整形外科医が診断と治療に用い始め、成果をあげている。0.2mmという分解能の高さと画像の解像度の高さなど高性能になり、被曝もなく、何度でも繰り返し使え、ポータブルタイプもあるとなると、その活用範囲は広がる。近年、理学療法士がエコーを用い、新たな発見も紹介されているが、それは「動き」のなかでのエコーの使用から生まれている部分が多い。今月は、コメディカルの人がエコーを活用するうえで必要な解剖を中心に、症例も含めて紹介する。
1 コメディカルのための運動器超音波解剖――コメディカルにとってのエコーの有用性
村瀬善彰・NPO法人 日本スポーツメディシン
2 整形外科医から理学療法士へ――広がるエコーの活用と新たな可能性
高橋 周・気仙沼市立病院スポーツ外来(非常勤)
3 コメディカル対象のエコーのセミナー――運動器超音波解剖の重要性
松崎正史・ソニックジャパン株式会社
特集頁例 msm141.pdf *注1
Topic Scanning
新しい流れを読む
ACL損傷の受傷メカニズムの検討――平成24年度第6回バスケットボールトレーナー研修会
Essay on the Picture
私の“一枚の絵”
野球のボールを持つ手
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Sports & Law
基礎から学ぶ「スポーツと法」
スポーツと独占禁止法
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Sports and Medicine
スポーツと医療の現場から考える
少年野球選手の投球障害への対応――少年野球の現場に出てわかったこと
河崎賢三・桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部准教授
Meridian Stretch
「経絡ストレッチ」――身体の異常判断と修正が容易にできる
経絡ストレッチで症状を改善しよう 22
ランナーに起こりやすい傷害への対応(4)――腸脛靱帯炎
朝日山一男・神奈川衛生学園専門学校
Physical Essay
からだのエッセイ「身体の森」
環境の疑問
山田ゆかり・スポーツライター 早稲田大学非常勤講師 一般社団法人飛騨シューレ代表理事
超音波画像診断については、本誌でも皆川洋至先生を中心に連載し、その後それをまとめた本も刊行した。当時は、整形外科医が使い始め、診断と治療に活用する人たちが増え始めた時期。並行して林典雄先生を始め、理学療法士でエコーを活用、さまざまな研究成果が発表されていた。
今月は、理学療法士をはじめコメディカルの人たちがエコーを日常的に使う時代を見据えて、「運動器超音波解剖」と題して特集を組むことにした。
岐阜羽島駅に近いクリニックで取材した村瀬善彰先生(P.4)は、理学療法士で、工学部出身。医療工学的な分野から理学療法士になったという経歴である。現在、理学療法士を対象としたエコーのセミナーの講師も担当しておられる。そのセミナーの内容も含め、理学療法士がエコーを活用する意味、有用性などについて詳しく語っていただいた。独自の判断ではなく、共通した理解を広めたいという熱い思いをもっておられる。
仙台でお会いしたのが高橋周先生(P.20)。上記の連載でも執筆していただいたが、気仙沼市立病院スポーツ外来(現在は非常勤)で、診断と治療にエコーをフルに活用、「欠かせないもの」になっている。高橋先生は、整形外科医はいい画像が描出されたとき静止画にしていたが、理学療法士は静止させず、ずっと動画のままみていて、それに驚いたという。そのほか、エコーを使うことで驚いたことがたくさん挙げられている。面白い。
同じく、上記連載を担当していただいた一人である松崎正史氏(P.31)。ソニックジャパンという会社で、エコーのセミナー展開をされている。今回は、理学療法士を対象としたセミナーの内容を多数の画像とともに紹介していただいた。筋や腱の動きを実際にエコーで観察しながらリハビリを考えていくという時代になってきたという話である。そのためにも、運動器超音波解剖は必須。ぜひ、豊富な画像をみていただきたい。
エコーのポータブルタイプはスポーツ現場にも持ち込むことができる。すでに野球検診などで使われているが、これからはスポーツ現場での選手の状態の把握にエコーが使用される機会も増えていくのではないだろうか。楽しみである。(清家)